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スポーツ選手必見、反射神経の鍛え方とは??

スポーツをする人なら、反射神経の良し悪しがパフォーマンスに影響してくるということは聞いたことはありますよね。

実は反射神経はちゃんと鍛えれば向上させることもできます。

 

今回は反射神経を鍛えるための、どこでもできる反射神経トレーニングをお伝えします。

この記事を読むことでスポーツもずっと楽しめることができますし、日常生活における事故も防ぐことに繋がります。

ぜひ、参考にしてみてください。

 

 

反射神経とは

実は「反射神経」という言葉は医学的用語にはありません。

 

外部から刺激を受けたときに無意識に反応が起こる「反射」という言葉がありますが、これは熱いものに触れた際に手を引っ込める、バランスを崩して倒れそうになった際に姿勢を保つなどの反応を指します。

これらは大脳を介さないため脊髄反射などとも呼ばれます。

 

それに対して、日常生活で危険を察知して素早く回避したり、スポーツで素早く判断して動いたりといった動作は大脳を介して判断する「随意運動」です。

 

とはいえ、その動作の中で伸張反射などの脊髄反射も使うケースもあるため、反射神経身体機能を上手く活用して「見た目の反応速度」を高めたもの。とも言えるでしょう。

 

今回の記事では「日常生活でとっさに物を避ける」や「スポーツで素早く判断し、動き出す」などを反射神経が良いと定義して説明します。

 

 

反射神経の差はどこから?

これまでやったことがない競技に挑戦する時、スムーズに動作を行えますか?
おそらく、その競技を長年やってきた人に比べると上手く動けないはずです。

 

ここには、「運動学習」と呼ばれる各種運動技能を獲得する過程が関わっています。

 

運動学習とは

「熟練パフォーマンスの能力に比較的永続的変化を導く練習や経験に関連した一連の過程である」と定義されますが、この過程は「認知段階(初期相)」「連合段階(中間相)」「自動化段階(最終相)」の3段階に分かれます。

imok academy 運動学習2/運動学習の段階とは より

 

ある特定の動作を習得するまでには、大きく3つの段階があります。
例えば、野球の守備で「フライの背面キャッチを出来る様にする」という目標を立てたとしましょう。

 

背面キャッチをが出来るようになるまでには、以下の過程を経ます。

 

1,認知段階→背面キャッチを知る

背面キャッチを知らなかった人が初めて背面キャッチの映像を見た時、どうやって身体を動かしているのか?どういう意識でやっているのか?を理解しようとします。

2.連合段階→背面キャッチを練習する

初めて認識した動作の場合、想像してみるだけでは出来るようになりません。
実際に動いてみて試しながら、徐々に感覚とのズレをすり合わせていく段階です。

3.自動化段階→考えなくても出来る

「背面キャッチをしよう」と思ったら、どのように動いて〜とかを考えなくても出来る段階です。余計なことを考えないので動作もスムーズになります。

 

そう、この「自動化」が出来ているかどうかも、反射神経と呼ばれる反応速度を左右していると考えられるのです。
自動化されていない動作は、どうしても「無駄な動作」が入ってしまいます。

 

 

反射神経を鍛えるトレーニング

反射神経を鍛える方法には、動作の自動化が不可欠です。
そのためには、失敗しても良いので繰り返し練習して感覚と動作のイメージをすり合わせましょう。

 

また、運動は目で見た情報を処理して行うため、動体視力のトレーニングなども合わせて行います。
例としては、

・電車や車の窓から外の景色を見て目で追う
・ある2点の物体間を、眼球を素早く動かして焦点を合わせる
・ビジョントレーニングの機械を使う

などがあります。
最近ではスマートフォンなどで反射神経を鍛えるアプリが出ていますので、どこでも手軽に取り組むことができますね。

 

また、「伸張反射」という身体の脊髄反射を鍛えるのに、動的ストレッチマシンを活用する方法もあります。

力を抜いて動かすことで筋肉の自然な収縮を引き出しますので、より素早い反応に繋がりますよ。

 

→【関連記事】動的ストレッチマシン、ホグレルの効果

→【関連記事】肩が強くなった経緯を話します!

 

 

まとめ

反射神経が良い、と言われる人は

・動作の自動化ができている

・脊髄反射などの身体にもともと備わる機能を上手く使える

傾向があります。

 

習得の速度に差はありますが、初めから何でも完璧に出来る人はいません。
新しいことにチャレンジすること脳への刺激になり、身体の機能も向上していきますので是非チャレンジしてみてください。