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運動も治療になる。~保存療法で100%以上の復帰を目指す~〈1〉-東京スポーツ&整形外科クリニック-

ホグレル通信

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2020.09.01

チ ー ム 医 療 で 繋 げ る 、治 療 結 果 。

院長 菅谷 啓之 先生


-肩肘疾患についてー

多くの肩肘疾患を診てきましたが、ほとんどの症例が、構造的に破綻をしているのではなく、機能的に問題が生じることによるものです。機能的な問題の場合は、リハビリテーションによって保存的に機能障害を修正し、それでも症状 が 取り切 れないもの に対して、手術を行うようにしています。実際に選 手 の 9 割 が、保存療法で良くなっています。手術はそこまで必要ないことからも、肩肘疾患を診始めた当初より、リハビリテーションを専門とする理学療法士、セラピストとチームとして連携していかなければ 、治療の結果は出 せないと思ってやってきました。

-大切なのは、結果出し率-

特に選手であれば 、手術によって構造的な問題を治したとしても、復帰後に結果を出せているのかというところが 重 要 だと考えています。手 術 数 で はなく、保存・手術・術後リハビリも含めて、どれだけ高 いレベルで復帰させられているか。大切なのは、結果出し率だと思っています。この統計があるとすれば、世界を見ても圧倒的に一番の結果を出していると言えます。
手術や学術的な実績もありますが、私たちの治療で求めているところは、結果出し率です。これからも多くの結果を出していき、もっと世界に広めていきたいと思っています。



-理学療法士との連携が良い治療に繋がる-

当然ですが、保存療法で結果を出すには、理学療法のレベルが重要です。リハビリの技術が足りなければ、手術を適用する確率は高くなります。技術の他にも、医師と理学療法士で、常にコミュニケーションをとることが大切だと考えています。医師の信頼と理解がある状態でリハビリ治療に臨まなければ、理学療法士もなかなか結果は出 せないのではないかと思います。
私たちは一人の患者さんに対しての見解をすり合わ せることで、お互いの刺激にもなり、自身のレベルアップにも繋がっています。理学療法士はセラピストとしてのレベルを上げ、私たち医師は手術の技術や学術的なものを突き詰めていく。お互いの知識や 技術を共有しながら治療に臨んでいくことが、患者さんのためになると考えています。私には20年以上一緒にやってきた理学療法士がいますが 、彼らがいないとTSOCも始まりません 。
このマシンも、彼らの治療メソッドの一環として必要なため、導入しました。彼らを中心に、施設全体のリハビリテーションのレベルを上げていき、最強のPT集団を作ることで、TSOCを世界一の施設にしたいと思っています。



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運動も治療になる。~保存療法で100%以上の復帰を目指す~〈2〉につづく

※本記事はホグレルスタイル vol.39をWEB用に再編集したものです。

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