ホグレル通信Hogrel media
脊柱の構造・機能・役割
ホグレル通信
ホグレター
2022.07.08

今回は、脊柱の可動域が変化すると、身体がどう変わるのか?
そして、どんな良いことがあるのかを解説していきます。
ホグレルを使う際にも、今回の記事内容が役に立つかと思いますので、ぜひ読んでみてお試しください。
※本記事はホグレルスタイルvol.29をWEB版に書き換えたものです
目次
脊柱の構造を知ろう
脊柱は、約30個の脊椎が積み木のように重なって形成されています。
頭の方から、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨に分類でき、各部位ごとに役割があります。
役割を逸脱した動きをしようとしたり硬くなると、身体にかかる負担が増えてきます。

脊柱機能・役割 カーブが重要
脊柱の機能は3つあります。
- 脊髄の保護・・・脊髄神経の通り道
- 支持性・・・体を支える
- 可動性 ①回旋 ②屈曲 ③伸展・・・可動性があり、様々な動きに対応
人間の頭の重さは体重の10%程度で、上からは頭の重さと重力がかかり、下からは体重分の反力を受けている状態です。
2本足で動く私たちは、頭の重さをどこかで緩衝させる必要があります。
その役割を担っているのが、脊柱のカーブです。
歩行・走行動作時にも、このカーブがバネになり衝撃を緩衝してくれていますが、これがないと衝撃の負担が股関節・膝・足首・肩・首にかかり、痛みの発生へと繋がります。
つまり、脊柱は健康的な生活を営むために重要な役割があるのです。
また、脊柱はとても柔軟に動きます。
魚は人間のように手足はありませんが素早く動くことができますよね。
あれは、背骨をうまく使うことができるからこそできる動きです。
人間も背骨をうまく使えるようになると、もっと速さや力強さを生み出すことが出来るはずです。
運動する上での脊柱の6つの重要性
1.大腰筋
脊柱から大腿骨内側に付着し、身体の中心を通る筋肉。大腿筋をうまく使うことが出来ると足が上がりやすくなる。
2.重心コントロールに影響
体の中心を通る大腰筋の働きが良くなることで、バランスのとり方が分かりやすくなる
3.自律神経の神経節が集中
胸部周辺に自律神経の束が存在。脊柱を柔軟に動かせることで自律神経の波が整いやすくなる
4.各関節への局所的ストレスの軽減
中心が使えるようになることで、肘・手首・肩・股関節・膝などへの負担が軽減する。
5.力の伝達効率が良くなる
中心が使えるようになることで、下半身からのエネルギーを上半身に伝達しやすくなる。
6.連動性の向上
伝達効率が良くなることで、身体につながりができて動きやすくなる。
脊柱調整のセルフワーク(体の確認、ストレッチ)
ステップ1.背面合掌

背面合掌をすることで、変化の基準を作る(ワーク後に確認をするため)
※出来るか出来ないよりも、やりづらさやきつさを確認
ステップ2.背骨ほぐし
2-1,うつ伏せ(チェック)※行きづらい方向や、視界の広さを確認

2-2,肩ゆすり(ほぐし)※肘を伸ばし、肩を前後左右に動かす

2-3,四つ這い(チェック)※体を沈めた際に深呼吸を3回行う

2-4,上半身捻り(ほぐし)※体を倒した際に深呼吸を3回行う 逆も同様に

2-5,2-1と同様四つ這いを行う(チェック)※1回目の時と比較

背面合掌でチェック(最初と比較)
・胸椎を動かしただけで動かしやすくなることを実感して頂けるはず。
※この状態からホグレルマシンを使用して頂くと、より効果が上がります。
立ったまま出来るセルフワーク
脊柱に付着している肋骨を動かすことにより、結果的に脊柱も動くようになるワークです。
これにより、回旋動作が行いやすくなります。
1.肋骨ほぐし※最初に胸の前で腕をクロスして回旋。硬さをチェック

2.四股立ち※膝が床と垂直になるように四股立ち

まずは、下半身の条件が整っていることが大切です。
四肢立ちは難しいですが、出来るようになると股関節が良いポジションにはまり、安定しやすくなります。
セルフワークを行うにあたり、動いている感覚がなくても実際に動きが変わっていれば、しっかりとできているということになります。
以上です。